今日の北海道は朝から路面がツルツルの状態で、通勤通学時に非常に多くの人が苦労していました。
私も自宅を出てすぐの場所で危うく転びそうになったくらいです。
これはどこかでスリップ事故が起こるかもしれないなと思っていたら、案の定札幌で16台もの車が絡んだ衝突事故が起こってしまいました。
幸いにも人的被害はほとんどなかったのですが、規模が規模だったので車の修理費用等を考えると大変そうです。
この事故の詳細について解説します。
事故現場や当時の状況について
事故があったのは北海道札幌市北区篠路町拓北のあたりです。
12月21日の朝7時頃、JR学園都市線を跨ぐ跨線橋の下り坂付近で起こったようですね。
車が16台絡む事故だったのですから、しばらくは通行できない状態が続いたものと思われます。
朝7時という通勤時間ですから、かなりの人数が通勤通学に影響を受けたかもしれませんね。
最初に事故が発生したのは、トラックにワンボックスカーが衝突したことです。そこから事故を避けようとした後続車が次々にスリップしたとのこと。
ストリートビューを見ればわかりますが、真っ直ぐな道路が続いているので凍結路面以外では事故なんて起こりそうもない場所です。
いかに当時の路面状況が悪かったのか推測できますね。
事実、道路はスケートリンクのようにツルツルなアイスバーン状態だったと多くのドライバーが証言しているようです。
21日未明には札幌の方で雨が降っていたという話もありますから、これ以上ないほど滑りやすいコンディションが揃っています。
また、事故現場が下り坂だったことも事故の規模が拡大した理由だと思います。車間距離を十分にとっていても、スタッドレスタイヤを使用していても、まったく関係なく滑っていったのでしょう。
北海道のドライバーなら、どういう状況なのか簡単に想像がつきますw
これだけの事故でも軽症者が数名いるだけということからもわかるように、事故に関与したドライバーは速度をほとんど出しておらず、慎重に運転していたはずです。
にもかかわらずこれですから、純粋に運が悪かったとしか言いようがありませんね。
札幌では歩行者の転倒事故も発生
今回は多くの自動車が巻き込まれた事故なのでニュースになっていますが、実際のところスリップ事故は最近よく起こっています。
日中の気温が高いため路面が溶けて濡れるのに、明け方の冷え込みでそれが再度凍結するからです。
しかもスリップ事故は自動車だけに限りません。
12月20日午後4時頃には、札幌市東区の路上で高齢の男性が倒れているのが発見されました。
どうやらブラックアイスバーン状態の路面に足を取られて転倒し、頭をぶつけたことが原因だとみられています。
こういう最悪の結果に至る事故もあるだけに、ドライバーも歩行者も凍結路面にはよく注意してほしいものです。
感想
冬道を走り慣れたドライバーや歩き慣れた歩行者であってもこういう事故が起こるわけですから、本州などからやってくる旅行者の人は特に注意する必要があります。
今年は雪が無いですけど、はっきり言って雪のない暖冬のほうが路面状況はヤバイことが多いんですよね。
油断するとスリップするので、観光客は本当に注意してください。
北海道になれた陸上自衛隊であってもこんなスリップを起こしたりもしますので。
この手の事故はスタッドレスタイヤをつけていても起きてしまうんですよね。これはもう路面がそれだけ悪かったからだとしか言えません。
市街地でチェーン規制するわけにもいかないですからね。
⇒ チェーン規制時にスタッドレスではダメ?北海道民が着用義務化に困惑する理由