札幌市営地下鉄に掲示されている電車のマナー啓発ポスターが、ネット上で話題になっています。
従来のマナー広告は若者の違反ばかりを取り上げてきましたが、今回のポスターは学生が作成しただけあって、むしろ大人のマナー違反を啓発するような内容でした。
そういった今までにない目新しさが話題になっているようですね。
「オトナなのにマナーも守れないの?」「それでもオトナですか?」
という広告のキャッチフレーズはとても印象的です。
このポスターに関する情報を調査してみました。
このポスターは誰が作成したのか?
学生目線が目立つこのポスターを作成したのは、北海道札幌平岸高等学校の学生だそうです。
この高校は豊平区平岸5条にあります。
札幌平岸高校は、普通科に「デザインアートコース」を備えているという特色があります。ポスターの反響を考えると、このコースのカリキュラムはある程度成功しているのかもしれませんね。
ちなみに、大人を糾弾するかのようなこのポスターですが、別に学生が主体的に大人を批判しようとしたわけではないようです。
もともとこのポスターは札幌平岸高校の学生に対して、「学生から大人への呼びかけ」というテーマで募集したのだとか。
そういうテーマでマナー広告を作るのであれば、メッセージが大人に対して辛口になるのも無理はありません。
その意味では、このポスターに対する着眼点の良さを賞賛する反響は、この企画を考えた人の貢献あってこそと言えるかもしれません。
もちろん実際にこれを作成した学生の貢献度が一番高いのは当然ですけどね。
実際に大人と若者のどちらのマナーが悪いのか?
では率直なところ、大人と学生のどちらが電車でのマナーが悪いのでしょうか。
私の経験では、マナー違反の種類によって主な年齢層が違ってきますね。
たとえば行列の割り込みについては、圧倒的に中高年の方が多いです。特に女性のほうが多い印象ですね。
割り込みについては、若者がやっているのを見るのは意外と少ないです。
おそらく並び順を乱す行為に対する忌避感が、学校で日常的に列を作っている学生の方が強いからではないか、と私は推測しています。
逆に若者に多いマナー違反は座席での振る舞い関係ですね。大股開きで広く座席を占領している若者を見るたびに、強い憤りを感じます。
他にはイヤホンからの音漏れ等は若者の独壇場ですし、満員電車での邪魔な新聞は中高年男性しか見たことがありません。
また、泥酔して迷惑をかけるのもサラリーマンの方が多い印象ですが、これは大学生の多い学生街だと必ずしもそうじゃないかもしれません。
まあ若者が泥酔したしている場合、割と友人らしき人が付いている事が多いので、その点では人間関係が希薄なサラリーマンの方が酷い酔い方をしているケースが多いかな、という印象ですね。
ただし、ここで挙げたようなマナー違反者は全体から見れば少数派です。大多数の人はマナーを守ってきちんと電車に乗っているので、その点は我々も誇って良いのかもしれませんね。
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