
北海道新幹線開業とともに運行開始となるJR北海道の「はこだてライナー」ですが、いよいよ時刻表などが明らかになってきました。
「はこだてライナー」は北海道新幹線停車駅である新函館北斗駅と、既存の主要駅である函館駅をスムーズに接続するために運行する列車です。
新函館北斗駅前はいまだに整備が進んでいないので、おそらくほとんどの新幹線利用者は函館観光がメインの目的となります。
ですから、多くの利用者は「はこだてライナー」のお世話になるはずです。
そこでこの記事では、「はこだてライナー」の所要時間や停車駅を時刻表から算出してみました。
はこだてライナーの停車駅は?
「はこだてライナー」は新幹線の発着すべてに接続するために、毎日16往復の運行が決まっています。
これらは普通列車と快速列車に区分されており、各種別の本数は次のとおりです。
- 上り線(函館駅~新函館北斗駅)の普通列車が10本、快速列車が6本
- 下り線(新函館北斗駅~函館駅)の普通列車が9本、快速列車が7本
そして快速列車と普通列車の停車駅は、次のようになっています。
- 快速:函館駅⇔五稜郭駅⇔新函館北斗駅
- 普通:函館⇔五稜郭駅⇔桔梗駅⇔大中山駅⇔七飯駅⇔新函館北斗駅
要するに、五稜郭駅~新函館北斗駅間の駅に停車するかどうかの違いですね。
まあ、五稜郭駅は五稜郭公園を観光したりするのに利用価値がありますけど、それ以外の停車駅は観光地があるわけでもなく、地元の人以外利用しないでしょうからね。
朝や夕方以降は普通列車が多いので、通勤通学に利用するならこれで十分だと私には思えます。
もっとも、はこだてライナーは「七飯~函館」間の既存の列車を置き換えることになるので、停車駅がどうなるのかは七飯町側と函館市側の争点でした。
現在も通勤通学に列車を利用している人たちにとっては、現行よりも運行本数が減るだけに、不満の残る結果かもしれません。
はこだてライナーの所要時間は?
はこだてライナーの所要時間は、上り線と下り線で少し異なります。
今回参考にした時刻表はこれです。
【下り線】
この画像だと見難いと思うので、要点をまとめておきます。
【快速 上り線】
- 新函館北斗駅発~五稜郭駅着:10分
- 五稜郭駅発~函館駅着:4分
- 所要時間:15分
【快速 下り線】
- 函館駅発~五稜郭駅着:5分
- 五稜郭駅発~新函館北斗駅着:14分
- 所要時間:19分
【普通 上り線】
- 新函館北斗駅発~五稜郭駅着:15分
- 五稜郭駅発~函館駅着:4分
- 所要時間:19分
【普通 下り線】
- 函館駅発~五稜郭駅着:5分
- 五稜郭駅発~新函館北斗駅着:17分
- 所要時間:22分
時刻表から算出した最短の数字だとこんな感じですね。
普通列車であっても快速列車と3~4分しか違いません。
まあ、はこだてライナーの走行区間はたった17.9kmですから、大した違いなんて出ませんよね。
ちなみに、運行時刻は新幹線の発着に合わせているので、概ね1時間に1本の運行ペースです。
今後新函館北斗駅周辺にテナントが入れば時間を潰せるかもしれませんが、現時点では乗り遅れたら駅近辺で時間を潰すのが大変だと思いますねw
はこだてライナーの終電と始発は何時?
終電と始発の時間については、新幹線と連動させているため意外と遅くまで動いていますね。
- 上り(新函館北斗駅発)の始発が6:54、終電が23:46。
- 下り(函館駅発)の始発は6:01、終電が23:10。
首都圏からすると朝は遅いし夜は早いように感じるかもしれません。しかし、函館市内の水準からすれば非常に遅くまでやっている印象です。
管理人の高校時代は、夜21時台になるとバスもほとんど無くなり、22時には最終バスが行ってしまうという状態でしたからね。そこは割と頑張っていると思います。
まとめ
「はこだてライナー」の時刻表や所要時間については特に問題無いと思います。
運行本数もすべての新幹線と接続するのですから適切でしょうし、地元民の通勤通学の足となることも考えてダイヤを作っているみたいです。
ただし、乗り換えの手間等を考えると、そもそも函館駅まで新幹線を引いてくれば済む話だったのに、なぜわざわざ北斗市までにしたのかという根本的な疑問が残りますけどね。
それは今更言ってもしょうがないし、はこだてライナーの問題というわけでもありませんから。
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