新幹線の楽しみの一つに、駅弁があると思います。
北海道新幹線の新函館北斗駅でも様々なオリジナルの駅弁が売られているようです。
私も以前、新函館北斗駅を利用する用事があったので、ついでに駅弁を買って自宅で食べてみました。
そこで今回は駅弁の身も蓋もない率直な感想を書いてみます。
函館みかどの駅弁「北斗七星」の内容
今回購入したのは、「駅弁の函館みかど」が販売している「北斗七星」という駅弁です。
弁当箱が北海道新幹線のH5系車両の形をしているため見た目のインパクトが大きく、ニュースや雑誌の記事などでもたまに登場してますよね。
開業記念に発売されただけあって、ディテールにまでこだわりを感じさせる弁当箱です。
中身も新幹線沿線の食材を使用しており、地産地消的なコンセプトで統一されています。
(テレビのリモコンが写ってるのはスルーして下さいw)
「開業記念をお祝いする」という発想でちらし寿司をイメージした盛り付けにしているみたいです。
乗車券を模した「お品書き」にはメニューと材料、産地などが書かれていたので、ここに引用しておきます。
駅弁の函館みかど
弁当のお品書き北斗産米
ななつぼし北海道産鮭
鮭のたたき北海道産いか
いかの旨み焼き北海道産いくら
いくらの醤油漬け北海道産ほたて
ほたての燻製北海道産たこ
たこのやわらか煮木古内産和牛
はこだて和牛しぐれ煮、そぼろ花ちらしれんこん
きぬさや
具材はイカや鮭、たこ、ほたてなどの海産物が多い印象ですね。まあ、全国的に知名度のある道南の食材といえば海産物が多くなるのも当然だと思います。
本州の人が函館周辺の食で期待するのはイカやホタテ等の海産物でしょうし、下手にはこだて和牛を使った肉料理をメインにした駅弁にしなかったのは正解でしょうね。多くの人が北海道、とりわけ函館に求めているのは海産物だと思います。その期待に応えるのは当然のことです。
もちろん個人的にははこだて和牛も好きですし、ジンギスカンなども好物です。しかし全国的な知名度を考えると海産物を使った料理のほうが無難でしょう。
「北斗七星」のお味は?
それではさっそく食べてみます。弁当箱の蓋=車体の上半分を取り外すと、色鮮やかなおかずが登場しました。第一印象は鮭が美味しそうだなということですね。あと、れんこんの赤い部分が目を引きました。
まずは私の好物であるホタテの燻製から。
プリプリした食感は残しつつ、燻製の香りもしっかりついていた美味しいです。
弁当に付属していた醤油をかければ、ご飯にもあいますね。
次に、「たこのやわらか煮」を。
これは、「やわらか煮」というほど柔くはないですね……。
歯が悪い方は少し注意が必要かもしれません。
でも味は燻製風で悪くないです。
そして「鮭のたたき」。
これ、お品書きを見なければ「スモークサーモン」だと勘違いしそうですね。
そこまで塩っぱくないので醤油をかける必要がありますけど。
しかし、ホタテもタコも鮭も、どれも燻製風の似たような風味になってしまっています。
私は燻製とかスモーク系統は大好物なので問題ないのですが、そこまで燻製が好きじゃない人には似たような味が3つもあると微妙かもしれません。
生の刺し身で食べたほうがよほど美味しいです。
まあ「駅弁」としての制約があるので生モノは使えないのでしょうけど、もう少し何か味付けや風味に多様性が欲しかったかなというのが素直な感想です。
「いくらの醤油漬け」はさすがに美味しかったですし、「はこだて和牛しぐれ煮」もご飯によくあう味付けで美味しかったので、余計に惜しいなという印象を受けます。
最後に、おしながきにも載っていない黄色いまんじゅうについて。
これはかぼちゃ餡の入ったまんじゅうでした。
個人的には、こういうデザートよりもおかずを一品増やして欲しかったです。
いやまあ、そこそこ美味しかったですよ?
でも別に、こういうまんじゅうは北海道新幹線の駅弁じゃないと食べられない味でもない気がしました。
総評
駅弁「北斗七星」についてやや辛口の感想を書いてしまいましたが、燻製が好きで風味が被るのも問題ないという人なら美味しく食べられると思います。
個人的には、H5系の形をした弁当箱だけでも記念になるので購入する価値が有りましたし。北海道新幹線に乗った記念だと思えば悪く無いです。
ただ、そういうプラスアルファの価値ではなく、純粋に美味しい駅弁が食べたいというのであれば、もっと別の選択肢もあるかもしれません。
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