民進党の横路孝弘議員が政界引退の意向を固めたと報じられていますね。
横路孝弘議員は札幌出身であり、東京大学法学部を卒業し司法試験に合格して弁護士になったエリートです。
日本社会党の衆議院議員だった父親の後を継いで政界入りし、1983年からは北海道知事を3期務めたこともある北海道を代表する有力議員の一人といえます。
そんな大物が引退を決意したというのは、一つの時代が終わった感じがしますね。
さて、有力議員が引退するとなると、気になるのが後継者についてです。
後継者は有力議員の地盤を引き継ぐわけですから、北海道民としては非常に気になります。
そこでこの記事では、横路議員の後継者として誰が有力だと報じられているのかを解説します。
後継者の有力候補は誰?
新聞が後任の有力候補として報じているのが、横路孝弘議員の公設秘書だった経歴のある北海道議会議員です。
私が読んだ新聞でははっきりと名前を出していませんでしたが、どうもこれは道下大樹道議のことみたいですね。
道下大樹道議は、北海道新得町出身、1975年生まれの41歳です。
大学を卒業した直後の1998年に横路孝弘札幌事務所の秘書として採用され、2006年には当時衆議院副議長を務めていた横路議員の公設第1秘書になります。
そして2007年4月に北海道議会議員として初当選し、現在まで3期9年間道議として活動しているようです。
公設第1秘書として1年間活動した後に道議となっているわけですから、おそらく横路議員は自分の後継者候補として道下道議を鍛えていたのではないでしょうか。
現在も民進党北海道政策調査委員長や北海道1区総支部代表代行を務めるなど、若手議員として党から期待されている印象を受けますし、こういう横路議員と道下道議の師弟関係を考えると、後任候補として名前が挙がらないほうがおかしいくらいですね。
横路議員の意向は?
横路議員自身は2016年5月21日に次のように発言しています。
「後継者指名していない。いろいろなところで議論してもらっている」
この発言からすると、自分の意向よりも後援会などの意向を重視しているのかもしれません。
では肝心の後援会などの意向はどうなっているのでしょうか。
新聞報道によれば、道下道議を後任とすることに対して横路議員の後援会や彼を支援してきた労働組合の一部から理解が得られていないとのことです。
その理由ははっきり報じられていませんが、もしも道下道議の政治的主張や立場が横路議員と異なるなどの根本的な問題があるならそもそも後任候補として浮上したりしないでしょう。
とすると、道下道議の他に候補がいるのかもしれませんね。
しかし、あくまでも理解が得られていないのは後援会等の一部のようですから、道下大樹道議が最有力なことに変わりはなさそうです。
衆院選の日程が影響?
後継者指名には衆議院選挙の日程も影響しそうです。
何度も噂されている今夏の衆参同日選挙が実現した場合には、民進党としても候補者選定に時間をかけていられません。
なにしろ衆議院と参議院の両方の候補者を選定し、与党に対抗しなければならないわけですから、時間的な余裕があまりありません。
そのため既に道議として実績があり北海道1区に地盤のある道下道議が後継者となる可能性が高いです。
逆に、衆院選が秋以降にずれ込むようであれば、民進党が他の候補者を検討する時間ができるので、他の後任候補者が出てきてもおかしくありません。
もちろん、衆議院選挙の時期がずれ込んだとしても、検討の結果道下道議が後継者となる可能性もあります。
中々興味深い状況ですね。
まとめ
- 横路孝弘議員の後任候補として有力なのは道下大樹道議。
- 横路議員の後援会や彼を支援してきた労働組合の一部には反対意見もある
- 衆参同日選挙が実現するかどうかが後継者選定に影響する
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