参議院選挙も終わって日本の政界に大きな動きがあるこの時期に、北海道では密かに話題になっている議員がいます。
それが弟子屈(てしかが)町議会議員の鈴木繁議員です。
実はこの方、酒気帯び運転で現行犯逮捕されてしまったことがニュースになっているんですね。
そこでこの記事では、鈴木繁氏がどういう経歴の人物なのかについて調べてみました。
また、酒気帯び運転による議員辞職の可能性はあるのかについても考察してみます。
鈴木繁町議の経歴は?
鈴木繁氏は、釧路管内弟子屈町跡佐登原野(あとさのぼりげんや)に住む現在64歳です。
元々は会社社長だったのですが、2012年に行われた弟子屈町議会議員選挙に無所属で出馬し、302票を集めて当選しました。
票数だけ見ると異常に少ないように思えますが、実は弟子屈町の有権者数はわずか6,819人なのです。
投票率こそ75.27%にも達したみたいですが、それでも全部で5,133票にしかなりません。
しかも弟子屈町議は議席が12人もあるので、そのうちの302票というのは結構多いといえます。
また、鈴木繁氏の経営する会社ですが、これはおそらく「有限会社すずきふぁーむ」というソフトクリーム製造会社ではないかと思われます。
社長の名前が同姓同名ですし、会社の住所も跡佐登原野なので鈴木議員の住所と一致しているからです。
さすがに人口5000人少々の小さな町で、住所まで一致している同姓同名の社長がいるとは考えにくいですからね。
「有限会社すずきふぁーむ」は「くりーむ童話」という手作りアイスクリーム専門店を運営しており、地元弟子屈町だけじゃなく道外のデパートや、さらには台湾・シンガポールといった海外でもアイスを販売しているそうです。
「くりーむ童話」は2012年のご当地アイスグランプリ FOODEX JAPAN 2012で最高金賞を受賞するなど評価が高いお店なので、物産展などで食べたことがある人もいるかもしれません。
ちなみに、「くりーむ童話」は1991年6月創業であり、ホームページには「酪農一筋20年から、アイスクリーム業へ。」と書かれています。
ということは、もともと鈴木繁町議は酪農家だったのかもしれません。
酪農家から会社社長、さらに町議会議員へと転身したとなると、昔ながらの立志伝中の人という印象を受けます。
弟子屈町議を辞職する可能性は?
さて、そんな鈴木繁町議ですが、7月10日午後9時頃、酒気帯び運転で現行犯逮捕されました。
本人も「弁解の余地もありません」と容疑を認めているので、飲酒運転したことは事実のようです。
こうなると気になるのが、弟子屈町議を辞職するのかどうかですね。
そもそもこの飲酒運転が発覚したのは、警察に対する次のような匿名の通報があったそうです。
「祭りの会場で酒を飲んだ後、運転しそうな人がいる」
この通報を元に取り締まりを行ったところ、帰宅途中の鈴木氏の呼気から基準値以上のアルコールが検出されたとのこと。
このことから読み取れるのは、人前で酒を飲んだ後に堂々と車を運転して帰宅しようとしたらしいこと、そして北海道民の飲酒運転に対する意識が徐々に変わってきているということですね。
つい最近も警察官などの飲酒運転が大きな問題になったばかりですし、たとえ議員が相手であっても飲酒運転は許されないという空気が形成されているのだと思います。
こうした空気を考えるなら、町議として何らかの形で責任を取る必要がありそうです。
しかし、国会議員や人口が多い都市の議員ならともかく、人口の少ない弟子屈町の町議では世間の注目も少ないと思われます。
しかも参院選後で世間の注目も他のニュースに流れていますし、大きな話題にはならないでしょう。
となると、何事もなかったかのように町議のままでいる可能性の方が高そうです。
これだけ飲酒運転に対して厳しい空気が蔓延している中で堂々と飲酒後に運転するような性格の人が、自分から潔く議員を辞職するとは思えませんからね。
一般企業なら懲戒処分も不可避だと思うのですが、羨ましいことです。
まあ、これはあくまでも私の推測なので、今後の鈴木氏の動きに注目したいところです。
7/13追記
てっきり辞職しないと思っていた鈴木議員ですが、12日に潔く辞職したようです。
自分の行動にきちんと責任をとったのは良いことだと思います。
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