北海道札幌市は大都市だけあって色々な人がいますが、中には望まれざる客もやってくるようです。
2015年12月14日、札幌中央所はフランス高級ブランドの日系デザイナー「フレデリック・ロッシーニ」と名乗る男を逮捕しました。
この男は肩書を信じた女性からお金を騙し取る詐欺師だそうで、札幌市で女性から20万円を詐取した容疑がかけられています。
この事件について詳しく紹介します。
事件の経緯
今回逮捕されたのは、「フレデリック・ロッシーニ」という偽名で詐欺を繰り返していた男です。
この男は日系フランス人デザイナーを名乗っていましたが、実際は石川県七尾市に住む無職50歳男性だったとのこと。
調べてみたら2chに情報がありました。
どうやら2010年にも別の手口の詐欺で逮捕されており、常習犯だったことが伺えます。
現実と肩書の違いが凄いですね。
逮捕容疑は、11月18日の夕方に札幌市北区にある喫茶店などで札幌市中央区にある飲食店の従業員である20代女性から現金20万円を騙し取ったことです。
具体的な手口としては、「フレデリック・ロッシーニ」の偽名の書かれた名刺を相手に渡し、有名ブランドの日系デザイナーと名乗って片言の日本語で話し相手を信用させていたとのこと。
お金を騙し取る際には、次のように相手に言っていたようです。
「入国時にお土産のブランド品を税関に預けた。返してもらうためのお金を貸して」
こんな単純な内容でも、詐欺師はうまく相手を騙してしまうのですね。
実際に被害にあった女性はこの言葉を信じて20万円を渡し、偽造のブランド財布を相手からプレゼントされたのこと。
デザイナーを名乗る男が一見本物に見える高級ブランド財布をプレゼントしてくれるなら、ついつい本物だと信じてお金を貸してしまいたくなる気持ちもわかります。
単純だけど有効な詐欺の手口ですね。
どこの高級有名ブランドデザイナーを自称していた?
フレデリック・ロッシーニと名乗る容疑者は、フランスのどの高級有名ブランドのデザイナーを名乗っていたのでしょうか?
調べてみたところ、この詐欺師は東京都内でも同様の手口で詐欺を行っていたようなんですね。
その被害者の一人がネット上に手口を書き込んでいたのですが、それによれば容疑者は「カルティエ」のデザイナーと名乗っていたそうです。
詐欺のたびに別のブランド品を偽造するのはコストが掛かり過ぎますし、おそらく今回の事件で女性に渡した財布もカルティエの偽物なのでしょうね。
ひょっとしたら警察としても、個別の詐欺被害だけじゃなくそういう偽造品の出処を探りたいのかもしれません。
被害にあっているのはキャバ嬢?
今回被害にあったのは、飲食店の従業員と報じられています。
いったいどうやって飲食店従業員の女性と店外で会う約束を取り付けたのかと思ったら、どうやらここで言う「飲食店」とはキャバクラのことみたいですね。
キャバ嬢と仲良くなって店の外で会うように誘導し、滞在中のホテルの一室でカルティエのカタログを広げて借金の話を持ちかけるようです。
ネット上には、実際に被害にあったと思われる女性が作成したブログ記事も存在しており、手口どころか犯人の写真まで掲載して注意を呼びかけています。
どうやら札幌で犯行を行った後、次は名古屋の方で活動していたみたいですね。
しかし12月14日に札幌市内で逮捕されているわけですから、わざわざ北海道に戻ってきたんですね。
定期的に同じような場所で詐欺を行っているのでしょうか?
同じ場所に戻ってきたら、逮捕されやすくなると思いそうなものですが……。
よほど北海道の相手の方が騙しやすかったのでしょうか?
おわりに
被害者が作成したと思しきブログに掲載されていた容疑者の顔を見ましたが、日系フランス人という割にはあまりにも日本人顔で驚きました。
この顔で日系フランス人と名乗っても相手を信じ等せられるんですね。
やっぱり詐欺師は場の空気だとか小物をうまく利用して相手をだますプロなんでしょうね。
今回、容疑者がちゃんと逮捕されて良かったです。
あとは被害者から騙し取ったお金が無事に戻ってくればいいのですが。
賠償金を支払えるだけの資力がこの男に残っていることを祈ります。