帯広市でJR北海道の社員がまたもやらかしてしまったようです。
今度は酒気帯び運転で逮捕者が出たというのですね。
相次ぐ不祥事で企業イメージの低下が深刻なJR北海道は、社内コンプライアンス教育に力を入れてきました。
11月には社内コンプライアンス徹底への取り組みを文書化して発表したばかりなだけに、新年早々のこの不祥事は大打撃だと思います。
そんなこの事件の詳細について解説します。
事件の経緯
今回事件を起こして逮捕されたのは、北海道帯広市在住の39歳の容疑者です。
逮捕容疑は、2016年1月6日午後11時頃に、帯広市大通南12丁目にある市道における酒気帯び運転ですね。
地図を見ると、事故現場はおそらく大通り(国道)と市道の交差点あたりではないかと思います。
飲酒運転が発覚した経緯は、追突事故によるものです。
容疑者が路上に駐車されていた乗用車に追突したため、現場に警察官が到着。そして警察官が容疑者のアルコール臭に気づいて検査し、その場で逮捕したといいいます。
駐車中の乗用車に追突するなんて相当酔っていたのでしょうね。
なぜ飲酒運転したのか?
気になるのは、容疑者がなぜ飲酒運転をしたのかですよね。
これに関しては現在警察が調査中とのことです。
ただ、既に正月も終わって通常通りの業務を開始しているはずですから、平日の夜に新年会を開催するはずもないですよね。
事故が起こったのは夜11時ですから、仕事が終わってちょっと一人で飲んでいたにしては遅い時間です。
とすると、同僚や友人など他の人と一緒に飲んでいたのかもしれませんね。
だとすれば、私の想像ですが一緒に飲んでいた人たちは飲酒運転をわかってて見逃した可能性もありそうです。
その辺りも十分に捜査する必要があるかもしれませんね。
JR北海道の飲酒トラブルが多すぎる?
いずれにせよ運転代行サービスを利用せずに飲酒運転したのは致命的です。
帯広市内を移動するのに自動車が必須なのは理解できますし、運転代行サービスを利用すると費用負担がバカにならないという金銭的な事情もわからなくもありません。
しかし、それなら外で飲酒しなければいいだけの話ですからね。同情の余地はありません。
それにしても、JR北海道社員の不祥事は本当に多い印象です。
飲酒関連の事件としては、ここ数年でこんな事件が起こっています。
2013年12月、未成年の社員が飲酒運転して信号無視
2014年10月、未成年の社員が飲酒運転して物損事故
2015年1月、泥酔した社員が器物損壊
2015年10月、未成年の社員が飲酒および喫煙
根が深いなと思うのは、未成年社員が飲酒してやらかす事件が多いことです。
これは企業体質として飲酒に関する意識が低いのだと思います。
そもそも飲酒運転は法律違反ですから、本来的には企業コンプライアンスの問題というよりも個人の遵法意識の問題なのです。
しかし、これだけ立て続けに飲酒関連のトラブルが起こると、個人の問題を超えて企業風土や体質に問題があるのではないかと疑いたくなりますね。
「飲酒運転なんて昔はみんなしてた」みたいな空気が蔓延しているのかもしれません。
地方の高齢者なんかには時々いますからね……
JR北海道はそういう社内風土を抜本的に変えていく必要があります。
JR北海道の企業イメージ低下は深刻
年末年始に相次いだ鉄道関連の不具合といい、JR北海道に対する世間の目はかなり厳しくなっています。
社内コンプライアンス教育を強化すると言っていたのに再びこんな不祥事が起こるなど、どうもコンプライアンス教育の効果が出ていないようです。
まったく問題が解決されていないのですから、JR北海道に対する人々の印象は極めて悪いと思います。
このままだと3月に開業予定の北海道新幹線のイメージ悪化、ひいては集客力減少も懸念されますね。
誰だって整備不良の高速鉄道車両に乗りたくはありませんから。
本当に人々が納得できるだけの対策を取らなければ、大変なことになりそうです。
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