中頓別町ゴミ処分場に砲弾で自衛隊が回収!ゴミの中にあった理由は?

今日から北海道に本格的な寒さが戻ってきましたね。

各地で冷え込みが激しくなっていますが、そんな状況を吹き飛ばすかのような驚愕のニュースが報じられていました。

なんと北海道のゴミ処分場の中から旧日本軍の砲弾が出てきたというのです。

いったい何があったのか、そしてなぜゴミの中から今頃旧日本軍の砲弾が出現したのか、とても気になったので調べてみました。

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そもそも中頓別町ってどこ?

そもそも中頓別町(なかとんべつちょう)を知らない人の方が多いと思います。

ここは北海道の宗谷地方にある人口約2000人の小さな町ですが、面積は約400平方キロメートルもあります。

単純計算すると1平方キロメートルあたりに5人しか住んでいないことになりますから、かなりの過疎地域です。

地図を見ればわかりますが、国道275号線沿い以外はほとんどが山の中ですね。

電車も通っていません。

ぶっちゃけた話、砲弾がでてもあまり気にする人がいないような地域かもしれませんw

砲弾騒動の詳細は?

事態の経緯はこういう具合です。

2015年12月17日の午前10時頃に、「中頓別町 一般廃棄物埋立処理施設」というゴミの埋め立て施設で職員がゴミの分別作業をしていました。

すると一つのゴミ袋の中に、明らかに砲弾らしき形をした物体が入っているのを発見してしまったそうです。

もしも爆発したら大惨事ですし、職員はすぐさま警察へと連絡しました。

一時的にゴミ埋立場周辺は封鎖され、そのまま6時間ほど立入禁止となっていたとのこと。

まあ、地図を見ればわかりますが、「中頓別町 一般廃棄物埋立処理施設」は職員以外の人が立ち入ることは滅多になさそうな山中の場所なので、住民への影響はあまりなかったと思います。

その後、やってきた自衛隊の調べで以下のことがわかりました。

  • 砲弾は旧日本軍のものであり、直径約7センチ、長さ約28センチのもの。
  • 信管はあるものの火薬が入っていないため、爆発の危険性はない。

つまり、現在は本当にただの鉄くずみたいなものだったのですね。

一応自衛隊が回収して騒動は終了しました。

なぜ砲弾がゴミ袋の中にあったのか?

では一体なぜ、旧日本軍の砲弾が今頃ゴミ袋の中にあったのでしょうか?

警察の捜査によれば、このゴミ袋の中には2015年7月に亡くなった中頓別町内の男性の家財道具も一緒に入っていたということです。

そこから推測するに、旧日本軍の砲弾もまたその男性の遺品だったと思われます。

旧日本軍の砲弾を後生大事にとっておいたくらいですから、その男性はかなり高齢の方だったのでしょうね。

ミリタリーマニアだった可能性もありますが、それなら軍事関連のものが砲弾1つだけというのはおかしいです。マニアなら似たようなものをもっと持っているはずでしょう。

状況から考えて、実際に旧日本軍に縁のある人物だったと考えたほうが自然だと思います。

そしてその男性が亡くなった後に、砲弾は誰も引き取り手がなかったため、家族の手によって処分されたのだと思います。

家族としては火薬が入っていないので爆発しないことはわかっており、単なるゴミとして処分してもらおうと思ったのでしょうね。悪意は全くなかったと思います。

結局のところ、この騒動は故人の遺品が引き起こした誤解だったわけですね。

おわりに

故人もまさか自分の遺品が騒動に発展するとは思いもしなかったでしょうね。

私も、紛らわしい物などは生前に処分しておかなければヤバイなと思いました。

万が一のとき、「家族が遺品整理していたら驚くようなものが出てきた!」なんてことが起こらないように、日頃から整理整頓をしておいたほうがいいかもしれませんw

【誤解による騒動関連記事】
⇒ 新千歳空港ピーチアビエーション106便で爆弾騒動

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