冬の北海道は本州と変わらず空気が乾燥しているので、火事に十分注意する必要があります。「火の用心」という声が聞こえることもありますね。
そんな季節に、NHK北見放送局で大きな火事が起こってしまいました。
いったい何があったのか? 火災原因はなんなのか?
現場からのツイートとともに紹介していきます。
事件の経緯
うるせーと思ったらNHK火事なんだけど pic.twitter.com/RCCyxej29P
— がく (@gyktr0412) 2015, 12月 18
火災が起こったのは、2015年12月19日午前0時半頃のことです。
北見市北斗町にあるNHK北見放送局の2階から出火しました。
発見者は宿直の警備員であり、火災報知機が作動した音を聞いてすぐに現場を確認し、消防へと通報したとのこと。
消防車7台によって明け方まで消火活動が行われたようですが、鎮火したのは3時間半ほど経った午前4時22分頃のことでした。
これが都内のテレビ局なら大勢の人がいたところですけど、NHK北見放送局はそういうこともなく、屋内には警備員しか残っていなかったとのことです。
NHK北見放送局は、JR北見駅から1キロほどの場所にあり、付近は住宅街になっています。
ストリートビューを見ればわかりますが、建物自体が3階建て程度のテレビ局として小規模なものであり、付近の住宅ともそれほど離れていません。
近所の住民は真夜中に消防車の音で起こされたことだと思います。ツイッターにも多くの写真が投稿されていました。
NHK大火事w ヒロさん、ヤバイすよ!w pic.twitter.com/f2hsykcMim — Rikiya Shakur (@Thug_Penny) 2015, 12月 18
週末で休日の人はともかく、土曜日も出勤だった人は眠れなかったでしょうから本当に気の毒ですね。
火災原因は?放火の可能性はあるのか?
気になるのは火災原因ですが、警察による現場検証はこれから行われるとのことです。
しかし状況から考えて、ある程度の仮説は立てられると思います。
まず気になる放火の可能性ですが、これはまずありえないと思います。
前述のように、出火しているのは2階の室内からです。1階には宿直の警備員がおり、局員すら誰も残っていませんでした。
この状況で放火するとなると、警備の目を盗んでわざわざ屋内に侵入し、2階という中途半端な場所で火を付けたことになります。
しかし、冬の北見市で真夜中の人気がない時間帯なのですから、放火するなら外側からつければいいだけの話ですよね。
監視カメラや警備員に発見される危険を犯してまで屋内に進入する理由は全くありません。
ですから、放火の可能性は除外できます。
また、局員が残っていなかったことから、タバコの消し忘れや使用中の暖房器具から引火した可能性も低いと思われます。
とすれば、一番ありそうなのは漏電火災ではないでしょうか。
あくまでも推測ですが、テレビ局なら機材も多いでしょうし、漏電で出火した可能性が高いと私は考えます。
続報: NHK北見放送局の火災原因はトラッキング現象?防止策は?
NHK北見放送局の番組はどうなる?
週末なのでなんとも言えませんが、NHK北見放送局が放送している番組は中止になると私は思います。
さすがに何時間も消火活動を行っていたわけですから、しばらく通常業務は困難だと思われます。
私の推測通りならば、機材も燃えているでしょうし、すぐに代わりの機材を用意したりスタジオを使用できるとも思えません。
地元のニュースだとか天気予報を放送している場合ではないと思うんですよね。別の放送局のニュースを流すのか、全国ニュースだけで乗り切るのではないでしょうか。
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