道南の紅葉スポットとしておすすめなのが大沼国定公園です。
2016年からは北海道新幹線も開業したため、本州からのアクセスも飛躍的に良くなりました。
北海道は本州よりも涼しいので紅葉の時期もやや遅めになり、そこが本州以南の人たちに受けているのかもしれませんね。
この記事では、そんな大沼公園の紅葉について、
- 紅葉が見頃となる時期
- おすすめの散策ルート
といったテーマを現地でつい先日撮影した写真とともに解説します。
大沼公園の紅葉時期はいつ?
大沼公園にはカエデやブナ、ナラといった木々が生えており、例年10月中旬頃から紅葉し始めます。
そして見ごろを迎えるのは10月下旬から11月上旬です。
もちろんこれは気温の影響があるので、年によっては多少の前後があります。
しかし地元民である私の感覚からすると、毎年10月下旬にもなれば山全体が鮮やかな色合いに変わっていることが多いので、この期間内であれば大抵はきれいな紅葉が見られることでしょう。
実際、この記事に掲載している写真も10月30日に撮影しています。
大沼公園で紅葉が見たいという人は、10月下旬から11月上旬が見頃だと覚えておきましょう。
大沼公園のおすすめ散策ルートは?
大沼公園内部に設置されている「大沼公園散策マップ」によれば、大沼公園の散策ルートは3種類に大別されます。
- 大島の路(所要時間15分)
- 森の小路(所要時間20分)
- 島巡りの路(所要時間50分)
ちなみに、各所要時間は一応の目安です。
体力のある人が普通のペースで歩いた場合は、もっと所要時間が短くなると思います。
大島の路
「大島の路」は、大沼湖に浮かぶ二つの大きな島「西大島」と「東大島」をめぐる路です。
湖畔と各島間には橋がかかっており、順路もきちんと整備されていて一番歩きやすい印象を受けました。
案内図によれば、車椅子やベビーカーでも通行できるほどです。
このルートの見所は、秋川雅史がカバーしたことで有名になった名曲「千の風になって」のモニュメントでしょう。
実は、「千の風になって」の作曲者である新井満は、大沼の自然に触れながらこの曲を作ったといいます。
その縁でモニュメントが作成されたということです。
「千の風になって」のファンの方は、このルートを歩いてみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに、東大島から大沼湖畔に戻る橋の脇には釣り堀があり、そのミスマッチ感に驚かされます。
距離も短く所要時間もわずかなので、時間がないときの観光や体力のない人には向いているルートです。
森の小路
「森の小路」は大沼公園広場から後楽橋を渡り、樹々が生い茂る湖畔の道を歩くルートです。
石や木の根が出ている箇所も多く、年配の方には少し歩きにくいところもあるかもしれません。
しかしこのルートはそれだけの価値があります。
湖畔のルートは水面に映る紅葉や木漏れ日が素晴らしく綺麗です。
ただし、このルートは後述する「島巡りの路」と大半のルートが重複しています。
よって、時間に余裕がある方は「島巡りの路」を選んだほうが見所は多いでしょう。
島巡りの路
「島巡りの路」は大沼湖に浮かぶ7つの島を巡り、その後湖畔に沿って森の中を歩くルートです。
所要時間が約50分と一番長く路も起伏が多いですが、あくまでも観光地の散策コースなので普通の体力がある人なら問題ないレベルかと思います。
所々にベンチが用意されているので、ゆっくり歩けば体力にやや不安のある年配の方であってもそれほど心配はいらないでしょう。
点在する島々の樹々や遠くの山々が一望できるのはこのコースだけです。
場所によっては駒ケ岳も見えます。
前半で島々にかかる橋を歩いた後は、「森の小路」ルートに入って湖畔の小路を散策することになります。
大沼の自然を一番満喫できる散策コースであり、一番のおすすめです。
まとめ
- 大沼公園の紅葉の見ごろは、10月下旬から11月上旬。
- おすすめ散策ルートは、大沼湖に浮かぶ島々を巡り森の湖畔を散策する「島巡りの路」。
秋の過ごしやすい空気の中、紅葉を見ながら散歩するのは最高の気分でした。自然と触れ合うことが健康にも良いことは、多くの研究から科学的に証明されています。ウォーキングの健康効果やメンタル面への好影響も同様です。
大沼公園の散策は、景色を楽しみたい方だけでなく、日頃運動不足で健康が気になっている方にもうってつけのレジャーだと思いますよ。
道南の自然と触れ合える場所としては、きじひき高原もおすすめです。