函館空港の国際線ターミナルビルが大規模改装工事を施されることになりました。
2015年12月23日付けの北海道新聞1面にこの記事が載っており、かなり驚きました。
改装工事となると現在のターミナルビルが一時的に使えなくなる期間も出てくるでしょうし、相当な混雑が予想されます。
これは函館空港を利用する市民としては見逃せないニュースです。
そこでこの記事では、工事期間がいつからいつまでを予定されているのか調べるとともに、この工事の目的と採算性について考察してみます。
改装工事の開始時期と終了時期は?
函館空港の国際線ターミナルビル改装工事は、2016年3月上旬に着工し2017年1月末に完了することが予定されています。
これはあくまでも現時点での計画であり、今後変更される可能性は十分にあります。
なにしろ現在は工事の事業費すら確定しておらず、費用の詳細が決まるのは2016年2月になってからだというのです。
計画の不備が発覚したり、工事に遅れが出れば予定通り行かないかもしれません。
ただし、空港側としては工事をどうしても1月末までに完了しておきたい理由があります。
それはターミナルビルを改装する主要な目的である、中国人観光客の増加に対応するためです。
中国人観光客が連休にあわせて大量に来日することは既に有名ですが、2月頃には中国の祝日である「春節(旧正月)」があります。
したがって、「春節」より前に函館空港の国際線ターミナルビルを使用可能にしておかなければ、混雑に対応できないのです。
2017年の春節はいつ?
では2017年の中国の「春節」はいつなのでしょうか?
これは旧暦の正月なので、我々が日常使用するカレンダーと異なり毎年微妙に時期がズレてしまいます。
それを踏まえて2017年の「春節」の時期を調べると、1月28日になります。
中国の祝日は「全国年節および記念日休暇弁法」という法律を元にしつつ、毎年中央政府によって連休となるように調整されるので、1月28日を含めた約1週間が2017年の「春節」連休です。
2015年や2016年は2月に「春節」があったのですが、随分と前倒しされることになりますね。
これを踏まえると、函館空港の工事完了時期は1月末より少し早めなければならないかもしれまえん。
採算は取れるのだろうか?
今回のニュースを聞いて個人的に気になったのが、この工事の採算性です。
まだ工事費用がいくらになるのかわかっていない段階ですが、増加する中国人観光客に対応するために拡張するのですからそれなりに費用がかかりそうです。
それだけの費用を投じて回収の見込があるのか少し不安なのです。
中国経済がやや陰りを見せているなかで、2017年以降も中国人観光客が大量に訪れることを期待して工事して大丈夫なのでしょうか。
中国経済のバブルが弾けて函館に来る観光客が減り、負債だけが残ったなんてことにならなければいいのですが……。
まあ、私が悲観的に捉え過ぎなのかもしれませんけどね。
函館経済にも中国マネーが来る?
正直なところ、函館にとって中国人観光客がそこまで存在感のある客だったとは思いませんでした。
トマムやニセコの中国マネーによる不動産買収について有名ですが、函館にもそんなにたくさんの観光客が来てるんですね。
もしも中国人にとっても函館の観光資源が魅力的だとすれば、そのうち函館の不動産も中国マネーに買われたりするのでしょうか?
市内のホテルが買収されたりとか?
⇒ トマムリゾートを買収した中国人投資家郭広昌の資産額が凄い!
まあ、これは想像が飛躍し過ぎかもしれませんけどね。