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【北海道の郷土菓子】べこ餅とは?由来・味・買える場所まで徹底解説!

伝統・習慣

画像出典:農林水産省ウェブサイト

北海道を訪れた際、スーパーやお土産屋さんで、白と黒のツートンカラーが特徴的な、木の葉の形をしたお餅を見かけたことはありませんか? それが、北海道民に古くから愛されている郷土菓子「べこ餅」です。

「べこ餅ってどんな味?」「どうして北海道で食べられているの?」「どこで買えるの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この記事では、北海道のソウルフードとも言える「べこ餅」について、その魅力から由来、味、購入できる場所まで、詳しくご紹介します! これを読めば、あなたもきっとべこ餅のファンになるはずです。

べこ餅とは?基本情報をチェック

まずは、べこ餅がどんなお菓子なのか、基本的な情報を見ていきましょう。

見た目

典型的なものはアイキャッチ画像を見ればわかると思います。最も印象的な特徴は、多くの場合、柏の葉などを模したとされる木の葉のような形と、はっきりとしたコントラストが美しい白と黒(または茶色)のツートンカラーです。

この色の配分や模様の入り方、そして形そのものも、お店や家庭によって少しずつ違いがあり、手作りならではの個性や温かみが見られるのも面白い点ですね。

主な材料

基本的には、お米を粉にした上新粉(うるち米の粉)やもち米粉道明寺粉などが主原料となり、これらの配合がお餅の食感を左右します。そして、色の濃い部分には風味豊かな黒糖がたっぷりと使われており、これがべこ餅独特の深みのある甘さとコクを生み出しています。

一方、白い部分は砂糖(上白糖など)でシンプルかつ上品な甘みがつけられています。使われる材料の質も、最終的な味わいに影響を与えます。

個人的には黒糖の風味がある黒い部分が好きですね。

味と食感

ミネラル豊富な黒糖ならではのコクのある優しい甘さと、お米由来のしっかりとした、それでいて歯切れの良いもちもちとした弾力のある食感が絶妙なバランスで特徴です。全体的に甘すぎず素朴な味わいなので、飽きが来ず、どこか懐かしさを感じさせます。

緑茶やほうじ茶など、温かいお茶との相性は抜群で、ほっと一息つきたい時のお茶請けにもぴったりですね。

ただ、材料の配分によってはモチモチして葉にくっつきやすいものもあるので、歯科治療の詰め物などが取れないよう注意したほうがいいかもしれません。まあ、市販のものだとそこまで粘つくものは少ないですけどね。

北海道だけ?なぜ郷土菓子なの?べこ餅の由来と歴史

素朴で美味しいべこ餅ですが、なぜ北海道の郷土菓子としてこれほどまでに広く、そして長く親しまれているのでしょうか? その背景には、名前の由来に関するいくつかの興味深い説と、北海道の開拓や文化に根差した歴史があります。

べこ餅の名前の由来は?諸説を探る

愛らしい「べこ餅」という名前。その由来については、確かな記録は少ないものの、人々の間でいくつかの説が語り継がれています。

牛(べこ)説

東北地方の一部で牛を「べこ」と呼ぶ方言があり、白と黒のまだら模様が、北海道の酪農を象徴するホルスタイン牛の模様に見えなくもないことから、この名が付いたという説です。後述するように、べこ餅の由来が東北地方にあると思われるので、そことも符合します。

見た目の印象的にも由来的にも、納得感のある説と言えますね。

別甲(べっこう)説

黒糖を使った部分の、光沢のある深い茶色が、亀の甲羅などから作られる工芸品の「鼈甲(べっこう)」の色合いに似ていることから名付けられた、という説です。

色合いの美しさに着目した、少し雅な由来ですね

どれが本当の由来かはっきりとは分かっていませんが、個人的には「牛(べこ)説」の方が納得できますね。というのも、家庭で作ると中々べっ甲のようなきれいな色合いになってくれないので……

北海道だけではなかった?べこ餅の由来と変遷

では、なぜこのべこ餅が北海道の地で広く食べられるようになったのでしょうか。

そのルーツは、一説には本州の東北地方にあると考えられています。明治時代以降、多くの人々が新天地を求めて北海道へ移住(開拓移民)しましたが、その際に故郷の食文化として持ち込まれ、北海道の風土に合わせて形を変えながら広まっていったのではないか、ということだそうです。慣れない土地での生活の中で、故郷を思い出す懐かしい味として大切にされたのかもしれません。

実際に、東北地方の青森県でもべこ餅は食べられています。ただし、青森のべこ餅は材料が同じでも形や模様が異なっており、北海道のものとは別物のようです。

そして、べこ餅が北海道の郷土菓子として確固たる地位を築く上で欠かせないのが、5月5日の「端午の節句」との強い結びつきです。全国的には柏餅が一般的ですが、北海道、特に道南や道央地域を中心に、端午の節句には鯉のぼりや五月人形と共にべこ餅を供え、家族で食べるという風習が広く根付いています。

これは、子供、特に男の子の健やかな成長を願う大切な行事食として、世代から世代へと受け継がれてきたためです。実際、私は函館生まれなので、子供の頃はこどもの日にべこ餅を作って食べていました。

なぜ柏餅ではなくべこ餅が定着したのか、明確な理由は定かではありませんが、手に入りやすい材料で作れたことや、その形や色が縁起が良いとされた可能性などが考えられます。

いずれにせよ、柏の葉(子孫繁栄)を重んじる文化とは異なる形で、北海道独自の節句文化としてべこ餅が深く浸透しているのです。

鯉のぼり

どこで買える?北海道でべこ餅を探すには

「べこ餅を食べてみたい!」と思ったら、北海道のどこで探せば良いのでしょうか?

実は道内だと割とどこにでも売ってます

たとえば、道内のスーパーでは、和菓子コーナーなどで手軽に購入できます。こどもの日だけでなく、割と日常的に食べられているお菓子なので、比較的身近な場所で見つけることができますね。メーカーによって味や食感が異なるので、食べ比べてみるのも楽しいでしょう。

一部のコンビニでも、特に端午の節句の時期などになると取り扱っていることがあります。セイコーマートとかでも見かけた記憶がありますね。

関連記事:ファミマが北海道に少ない理由は?セイコーマートとの関係から解説

専門の和菓子店でも取り扱いがあったりします。やはり専門店のべこ餅は格別ですね。お店ごとに材料や製法にこだわりがあり、様々な味わいを楽しめます。老舗の味を試してみるのもおすすめです。

他には観光客向けに、道の駅やお土産屋などでべこ餅が販売されていることもあります。個包装になっているものや、日持ちするように工夫されているものもあるので、お土産に良いですね。

北海道外でも手に入る?通販・お取り寄せ情報

「北海道まで行けないけど、べこ餅を食べてみたい…」という方もご安心ください。最近では、インターネット通販でべこ餅をお取り寄せできるお店も増えています。

  • 和菓子店のオンラインストア: こだわりのべこ餅を製造・販売している和菓子店が、自社のオンラインストアで販売している場合があります。
  • メーカー直販サイト: スーパーなどで販売されているべこ餅のメーカーが、直接オンライン販売を行っていることもあります。
  • 大手通販サイト: 楽天市場やAmazonなどの大手通販サイトでも、「べこ餅」で検索するといくつか商品が見つかることがあります。
    ⇒ 北海道 七福堂 べこ餅 黒糖10個 【冷凍】(Amazon)

冷凍で配送されることが多いですが、解凍方法なども丁寧に説明されている場合がほとんどです。送料や配送エリアを確認して、ぜひ自宅で北海道の味を楽しんでみてください。

まとめ:素朴で美味しい!北海道のべこ餅の魅力を再発見

今回は、北海道の郷土菓子「べこ餅」について、その基本情報から由来、購入場所まで詳しくご紹介しました。

素朴ながらも奥深い味わいを持つべこ餅は、北海道の歴史や文化を感じられるお菓子です。北海道を訪れた際には、ぜひお店で探してみてください。また、通販でのお取り寄せも便利ですよ。

この記事が、あなたの「べこ餅」への興味を深めるきっかけとなれば嬉しいです。

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