
北海道函館市で衝撃的な事件が起こってしまいました。
しかも犯人として逮捕されたのは72歳の父親だというから驚きですね。
私は函館市に住んでいるので、こういう事件が起こると不安になるのですが、今回は事件の詳細を知るにつれて物悲しい気分になりました。
高齢者の父親が息子を殺害したこの事件について、現在までにわかっていることとそれに対する感想などをかいていきます。
何があったのか?
今回逮捕されたのは、函館市中島町のアパートに住む72歳の男性、福井英昭容疑者です。
福井英昭容疑者には、3月1日に同じアパートに住む41歳の息子、福井智浩氏を電気コードで絞殺した疑いが持たれています。
事件が発覚したのは、3月2日昼ごろのことです。
親族の女性に宛てて心中をほのめかす手紙が3月2日午前中に届いたため、様子を見てくるように頼まれたアパート管理会社の人間が、布団の上で死亡している被害者を発見し通報しました。
それを受けて警察が容疑者に質問したところ、自らの犯行であると認めたとのこと。
ちなみに、事件現場である函館市中島町は、千代台公園に近い場所にある区域です。
この付近はかつてこそ活気があったものの、最近は住人が高齢化していて寂れつつあるという印象ですね。
まあ、それを言ったら函館市全体が極端に高齢化して若者が減っているわけですが。
今回の事件も犯人が高齢者で被害者が中年男性というのが、いかにもそれっぽいなという感想を持ちました。
犯行動機は?
息子を殺害した理由について、容疑者は次のように証言しています。
「息子の病気を苦にして2人で死のうと話していた」
つまり、心中だったというわけです。
だとすると容疑者だけが生き延びている理由が気になりますが、これについては次のように語っています。
「死のうと思ったが、死にきれなかった」
実際に、容疑者の腕には複数の切り傷があったとのことです。
しかし本当に死のうと思ったら腕とか手首を切るなんて迂遠な方法は取らない気もしますけど……。
さすがに、心中を装って最初から息子だけを殺害しようとしたとまでは思いませんが、息子を絞殺したことで自殺が怖くなってしまった可能性もありそうですね。
ただし、これらは容疑者がこのように証言しているというだけです。
本当に息子が死ぬことについて同意していたのかはまだわかりません。
布団の上で(おそらく寝ている状態で)電気コードを使って絞殺するという犯行態様だけみると、被害者の同意も何もないまま衝動的に犯行に及んだようにも思えますからね。
まだ41歳なのに死を選ぶほどの病気とはどんなものだったのか、両者の間にトラブルがなかったのか、等を今後捜査していく必要があると思います。
おわりに
この事件は管理人が住んでいるのと同じ市内で起こっているので結構気になっているのですが、情報が少ないのでどう判断していいのか難しいところですね。
報道によれば被害者は無職だったそうですが、病気によって職を失ったのか、それとも無職のまま父親と生活していたときに病気になったのかで、容疑者に対する印象も随分変わってきますし。
続報が出てくれば追記する予定ですが、本当に心中だったとすると、あまり情報は出て来ないかもしれません。
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