長谷川岳議員の学歴や経歴は?党派や政策、政治的立場などをチェック!

夏の参議院選挙に向けた動きが活発化していますね。

北海道選挙区は定員3人のところに10人が立候補したため激戦区になっています。

そんな中で一歩リードしていると報じられているのが、現職の参議院議員である長谷川岳氏です。

長谷川岳氏といえば、「YOSAKOIソーラン祭り」の企画立案者として北海道では有名ですね。

いったいどういう経歴の人物なのか、また所属する党派や政治的立場についても解説します。

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出身高校は?

長谷川岳議員は1971年2月16日生まれの45歳です。

出馬している選挙区は北海道ですが、出身地は愛知県春日井市であり高校までは愛知県で育っています。

出身高校は名古屋市内にある愛知県立千種高等学校だそうです。

千種高校の卒業生には、俳優の舘ひろしやアナウンサーの竹内香苗などがいます。

千種高校は1963年にできた県立高校ですが、その受験偏差値は69と非常に高いです。

ただし千種高校は受験偏差値に比べて校風は自由だと言われており、近い偏差値の高校と比較すると進学実績はやや劣るという意見もあります。

逆に言えば、勉強だけではなく個性を重視した校風だといえそうですね。

長谷川氏は受験生時代に塾をサボって文化祭の演劇に没頭し、大勢がひとつにまとまる経験をしたことが後の「YOSAKOIソーラン祭り」に繋がったと新聞のインタビューでで述べていました。

普通の進学校だと受験のために文化祭に手を抜く生徒も多いと思うので、長谷川氏の現在があるのは高校の自由な校風があったからだといえそうですね。

ただし、受験には失敗した模様で、1年間浪人しています。

出身大学は?

1浪の末、1990年に入学したのが札幌市内にある北海道大学経済学部です。

北海道大学は一応道内最高峰の国立大学ですが、受験偏差値は58なので本州の大学と比較するとそれほど難関ではありません。

愛知県からわざわざ北海道大学に来る理由もなさそうですし、おそらく偏差値だけで大学を選んだのでしょうね……。

北大経済学部で具体的に何を学んだのかについては、ほとんど情報がありません。

もっとも、最初に触れたように、長谷川氏は大学在学中に「YOSAKOIソーラン祭り」をつくっています。

「YOSAKOIソーラン祭り」は現在も毎年行われており、観光客も大勢集まる一大イベントですから、これを創始したというだけでも大学時代の活動実績としては破格ですね。

学生として何を学んだかはわかりませんが、少なくとも北海道経済への貢献度は高いと言えます。

大学卒業後の経歴は?

議員になる以前の長谷川氏の経歴は、ほぼ「YOSAKOIソーラン祭り」関連の仕事ばかりです。

長谷川氏は1994年に大学を卒業後、一旦は地元の物産会社に就職したようです。

しかし運営を学生に委ねた「YOSAKOIソーラン祭り」の参加者が低調になったことを受けて会社を退職してしまいます。

そして「YOSAKOIソーラン祭り普及振興会」を組織し、事務局長として以後は祭りの規模を拡大していく活動に従事していたようです。

2001年には「株式会社yosanet」という「YOSAKOIソーラン祭り」をサポートする会社を設立し取締役に就任しています。

また、こうした活動をする中で規制などの壁に直面し、政治への関心も生まれてきたそうです(後述するように、規制緩和に積極的なスタンスなのは、この経験があるからかもしれません)。

まず1996年の衆議院選に北海道1区から無所属で出馬したものの最下位で落選。

2007年には選挙出馬のために「株式会社yosanet」の取締役を退任し、自民党の推薦を得て挑んだ2009年の衆議院選に挑んだものの再び落選しています。

結局、初当選したのは自民党の公認を受けて出馬した2010年の参議院議員選挙でのことです。

こうして見ると、「YOSAKOIソーラン祭り」創始者という実績を持っていても、選挙ではかなり苦労しているんですね。

まあ、かなり変わった経歴ですし、政治家としての力量が未知数なので有権者としても投票しにくかったのかもしれません。

党派や政策は?

長谷川議員は現在、自由民主党の細田派に所属しており、自民党内では総務大臣政務官や水産部会長を務めています。

細田派といえば清和会ですから、典型的な保守派閥ですね。

しかし長谷川議員の主張する政策は、派閥の路線と異なるところもあります

長谷川議員は「原発ゼロの会」の世話人を務めており、原発再稼動に反対あるいは慎重な姿勢を見せています。

これは原発再稼動を推進しようという自民党の主流とは明らかに異なっており、このことが他の自民党議員から問題視されているようです。

それを反映してか、今回の参議院選挙で長谷川議員は原発再稼動の是非について明言を避けています。

自民党の公認を受けている以上、党の方針にはっきり反対することはできないということなのかもしれません。

周囲の不興を買っても原発再稼動問題への明言を避けるというのは、彼が現在も再稼働反対の立場を崩していないからだろうと思いますが……。

はっきりと原発ゼロを主張することがなくなったので、周囲の圧力に屈してしまった可能性も否定できませんね。

しかし、原発ゼロ政策を主張していた人物が、それを選挙で争点としないまま密かに立場を変えていたというのでは有権者への裏切り行為です。

周囲からの圧力に屈して立場を変えたなら、はっきりと選挙運動中にそれを公表するべきですし、そうでないならはっきりと反原発の立場を主張してほしいものです。

また、長谷川議員は2010年の段階では憲法改正に反対していました。

これも派閥の路線とは異なりますね。

ただし、2016年の選挙直前に行われた朝日新聞による調査では次のように回答したようです。

「改憲をタブー視せず、幅広く議論して慎重に判断することが大事だ」

微妙なニュアンスですが、自民党の方針通り憲法改正を容認する方向みたいですね。

少なくとも、憲法改正に反対するわけではなさそうです。

選択的夫婦別姓制度については、2014年時点では賛成派に回っていました。

しかし2016年の時点では「どちらともいえない」と微妙な立場になっています。

2年前と考えが変わった理由が知りたいところですが、残念ながら理由については触れられていませんでした。

経済と格差の問題については、社会的格差よりも経済競争力の向上を優先する立場に近く、経済的な規制緩和にも賛成寄りだといいます。

外国人労働者の受け入れにも賛成だそうです。

ただし、格差是正より経済優先とはいうものの、富裕層への課税には賛成寄りの立場を取っています。

外交については、アジアよりもアメリカとの外交を重視する姿勢を強調しています。

これは親米を基調とする派閥の路線と一致していますね。

おわりに

長谷川氏は、今回の参議院選挙で現職議員なのに自民党の公認を貰うまでに時間がかかったそうです。

自民党は新人候補であり党と同じ政治的スタンスの柿木克弘氏を強く支援しており、長谷川氏は苦しい立場にあるのだとか。

果たして長谷川氏がリードを保ったまま再選できるのかどうか、選挙の行方に注目ですね。

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